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静と動が融合した「瞑想」=「弓道」を通して見えてきた世界

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みなさん、こんにちは。
天文学と弓道を愛する、星よみ案内人、Chizuです。

ストレスフルな今の時代、私が心身共に健全であれるのは、日本の伝統的な武道である「弓道」のおかげと言っても過言ではありません。今回は、弓道を通して見えてきたことを、占星術と絡めつつ、また雑談も交えながらお伝えしていきたいと思います。

 

弓道の歴史

西洋においても、東洋においても、元々弓矢は戦うための「武器」でした。しかし、古代において、弓矢はその他の武器と違って、遠くから手を触れずに獲物を仕留めることができたため、特別視をされて来ました。武器としてだけでなく、神聖なる「神具」として崇められてきたのです。

今でも、神社等で行われる神聖な儀式の中では、弓矢が多く使われています。たとえば「流鏑馬」もそうですし、四方位と天地に向かって弓を構えて音を鳴らす「弦鳴の儀」などもそうです。また、お正月には多くの人が「破魔矢」を神社で購入していきますよね。

 

 

日本を始めとするアジア各国には、「弓で太陽を射る話」が神話として言い伝えられているのをご存知でしょうか?その昔、天には複数の太陽が昇っていたとのこと。それが暑くてたまらず、草木をも枯らしてしまうほどだったので、弓矢を使って太陽を射落としたのだそうです。

ちなみに、射落とした太陽の正体は「烏」だったという説があります。この烏は、足が三本ある特別な烏で「八咫烏(ヤタガラス)」と呼ばれています。縁起が良いものの象徴として、サッカー日本代表のエンブレムに使われていることでもおなじみですね。

 

 

烏というと「街を荒らす厄介者」というイメージを持たれていることも多く、ヨーロッパなどでは不吉なものの象徴として捉えられていたりしますが、中国や日本では、神の使いであり吉兆の鳥であると言われることも多いんですよね。

弓道と宇宙

弓道に向き合っていると、まるで宇宙と一体化しているように感じられる瞬間があります。

弓道では、和弓を上に向かって構え、左右が均等になるよう下ろしながら、捻りの反動で矢を飛ばすべく引いていくのですが…。その動作がまるで、天にあるものを地上に降ろしてくるかのようなのです。

矢を放つ直前、弓矢と身体は完全に一体化します。天地左右にまっすぐ伸びるその姿は、1つの円を描くかのような形に。その瞬間、自分の身体と弓矢とで、その場に小宇宙を作り出しているかのようなイメージが降りてくるのです。

弓を握る方の左手は、男性原理である「太陽」を…、そして、矢を引く方の右手は、女性原理である「月」を象徴していると捉えることができます。

弓矢は、その形状から男性的なシンボルを連想させられます。中心へ向かって突き刺そうとするその行為から、男女の交わりである受精をイメージすることもでき、こういった点も弓道が神聖なものとして感じられる要素の1つであります。