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『 Nicoleのマルケお散歩Diary 』Vol. フェルモの街と暮らし

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Ciao a tutti! 初めまして。イタリアのアドリア海と山に恵まれた美しい場所、MARCHE-マルケで暮らすNicoleです。

 

 

「マルケ州?聞いた事がないわ」と思っている方が大半かと思いますが、イタリア地図のブーツのふくらはぎ辺りに位置するのがマルケ州です。そして私が住んでいるのは、都市部の「フェルモ」という街。さっそく一緒にお散歩してみましょう!

 

 

いかがでしたか? のどかな素敵なところでしょう!? マルケの紹介の前に、まずは私の自己紹介を。

日本とアメリカのハーフで、日本に20年以上住んでいました。現在イタリア生活8年目です。マルケの素晴らしさを世界中の人に知ってもらうために、プライベートツアーを行なっています。

私が初めてイタリアへ来たのは12歳の時。「元気なうちに一度はイタリアへ行きたい」と言っていた祖母が母と私にイタリア旅行をプレゼントしてくれたのです。

それ以降何度か個人旅行で訪れ、初めてイタリアに「住んだ」のは19の時。日本でモデルの仕事をしていたのですが、一度は海外でやってみたいという夢があり、単身ミラノへ。しかし着いてからは散々でした。所属するモデル事務所は幸いすぐに見つかったものの、どのような小さな仕事でもキャスティングなしには決まらない、海外の「酷さ」を思い知らされました。朝から晩まで毎日のようにオーディション。自分の番が回って来たと思ったら、「私達が探しているのはブロンドの子よ」と5秒で帰される事も何度も。

今まで当たり前に思っていた日本での優遇を初めてありがたく思えるようになりました。約1年半ミラノで過ごし、色んな体験を通して、この時に絶対にイタリアに住むと決意しました。

かれこれ時は過ぎ、その日が訪れたのは24の時。20代のうちに大学へ行き直そうと思い、モデルをやめた後はハワイでウェディングフォトグラファーをしていて、カメラの勉強をもう一度きちんとしたいという気持ちもあり、思い切ってフィレンツェの美大を選んだのです。そして無事美大を卒業した後はマルケへ移住。

マルケを選んだ理由は、元パートナーがマルケ州フェルモ出身だったから。その後、残念ながら関係は続かなかったものの、あまりにもマルケを気に入ってしまい、単身でも残ることを決めました。日本に戻ろうか悩んだ時期もありましたが、今となっては彼の存在があったからこそマルケへ来れたのだと感謝してますし、猫2匹と共に楽しい一人暮らしを満喫しています。

 

マルケと私のスローライフ

前置きがだいぶ長くなってしまいましたが、マルケ、本当に良いところなのですよ!
まず何よりの魅力は山と海の両方があることです。ヤシの木が立ち並ぶアドリア海岸沿いからひまわりが咲き誇るなだらかな丘を通り過ぎると、30分も立たないうちに車道を羊が歩き回るシビッリーニ山脈の麓まで到着します。このような色とりどりな景色を堪能出来るのはマルケならではの特徴です。そのおかげで豊かな食生活が楽しめますし、ワインの種類もバラエティーに富んでいます。

そしてもう一つ、マルケをとても気に入っている理由は、田舎ならではのスローライフが楽しめるところ。
私の住んでいるフェルモの都市部でも、日本のようなあくせくしたライフスタイルではありません。ここではいつでも時間がゆっくり過ぎていきます。マルケで急いでいる人を見かける事はありません。「ちょっと疲れたな」と思った時は、緑いっぱいの遊歩道を、夏はビーチまで足を伸ばし、海を見て、気分をリフレッシュ。帰りに近所のエノテカに寄って、アペリティーボのワインを買えば、ストレスは一気に吹っ飛んでいきます。

私が行っているプライベートツアーでは、このようなプチ田舎体験を皆様が経験できるよう、アグリツーリズモと呼ばれる、農業(オリーブオイル、自家製ワインを作っている農家が圧倒的に多いです)と並列して宿泊施設を営む、田舎ならではのお宿をオススメしています。大自然に囲まれた中、小鳥のさえずりと共に目を覚ませば、心身ともにリフレッシュできますよ。また夏の時期はプールも楽しめます。

そして、ここにいて一番の贅沢が、採れたての野菜、果物が一年中楽しめること!「km0」と呼ばれる地産地消ムーブメントが盛んで、大型スーパーへ行っても多くがマルケ産、近所で採りたてのものが並びます。もちろん旬のものばかり。

ファーマーズマーケットも週に3回開催され、農家の方から直接、野菜や果物などを買うことができます。安くて新鮮な野菜がいつでも手に入るのが当たり前。

 

 

マルケへ引っ越してからはフレキシタリアンの生活を心がけています。肉、魚は週末、あるいはお祝い事がある時のみ摂取。このようなメリハリがあるからこそ、日曜日のラグーパスタがより美味しく感じられます。

「イタリア生活、太るんじゃない?」とよく日本の方から聞かれますが、そんなことないですよ!確かにイタリアではお昼に毎日のようにパスタを食べますが、日本で人気なカルボナーラやペスカトーレと言ったリッチなソースのパスタは週末あるいは外食する時のみ。普段は旬の野菜を中心にしたシンプルなソースのパスタを多くの家庭で食べています。パスタの他にはマメ類(レンズ豆、ひよこ豆、うずら豆など)も定番のランチメニューです。

お昼に炭水化物をたっぷり食べ、夜は軽めに食べるのがイタリア流。もちろん外食では、みんな好きなものを思う存分食べますが、普段の日はお肉をちょこっと、あとは野菜メインです。なので意外かもしれませんが、イタリアの家庭料理はとても健康志向なのですよ。