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『 Nicoleのマルケお散歩Diary 』Vol. フェルモの街と暮らし

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マルケの郷土料理

さて、ちょうど食べ物の話になったので、ここでオススメのマルケ郷土料理を何品か紹介します。

日本ではほとんど知られていませんが、マルケの郷土品としてイタリア中で大人気なのがOlive Ascolane(オリーベ・アスコラーネ)。これは種をくり抜いたグリーンオリーブに、ペースト状にした挽肉を詰め、衣をまぶして、揚げたものです。各家庭、あるいはレストランにより中に詰める肉の種類が異なり、私が教わったレシピでは豚、牛、うさぎ、モルタデッラハム、そしてパルメザンチーズが入ったもので絶品!次から次へと食べれてしまうので要注意。前菜、あるいはおつまみとして出される場合が多いのですが、伝統的には不思議と「副菜」の扱いなのです。

 

 

そしてオリーベ・アスコラーネとセットで必ず出されるのが、Crema Fritta(クレーマ・フリッタ)。カスタードクリームの揚げ物です。カスタードと聞くとデザートに思われがちですが、こちらも副菜なのです。オリーベとぜひ合わせて食べてみて下さい。最近ではベジタリアンバージョンのオリーベ・アスコラーネ、あるいはお魚を詰めているものもあります。

揚げ物続きでオススメなのは、Tagliatelle Fritte(タリアテッレ・フリッテ)。こちらはフェルモ地方モンテルッビアーノの小さな村の郷土料理で、地元の人でも知らないことがあるくらい、マニアックな一品です。名前から想像できるかもしれませんが、揚げパスタです。ソースをすでに絡めてあるタリアテッレをボール状に丸め、衣をまぶし、揚げます。でもここで終わりではありません!揚がったものを半分に割り、熱々のラグーソースとパルメザンチーズをたっぷりかけて、初めて完成です。こちらもベジタリアンバージョンが存在しますのでご安心を。

 

 

他ベジタリアンの方にオススメなのが、チチェルキアと呼ばれる豆の一種。四角く、平べったい豆で、味はひよこ豆とグリーンピースを掛け合わせたようなもの。シチューとして食べることが多いです。

 

 

またアンコーナ地方のSerra de’ Conti(セッラ・ディ・コンティ)で栽培されているものはスローフード協会のARK OF TASTE(味の箱舟)に認定されています。秋には村全体でチチェルキア祭りが行われ、まさに地元の人に愛されている一品です。

 

 

マルケの土着品種ワイン

そしてイタリアの食卓には欠かせないワイン! Buon Vino Fa Buon Sangue(美味しいワインは健康のもと)ということわざがあるほどで、ワインなしの食事は考えられません。

 

 

私もソムリエのレッスンとWSETの勉強をしているので、ワインには特に熱が入ってしまいます。ワインも地元のものを消費したいですよね。郷土料理と土着品種ワインは最高のペアリングだと思います。

 

 

マルケの土着品種で一番有名なのはヴェルディッキオ。日本でも見かけた事のある方は多いのではないでしょうか?フルボティの白ワインで、若くして飲んでも良いのですが、長期熟成に向いているポテンシャルの高いブドウ種です。後味にアーモンドやフェンネルを感じられるのが特徴。白でも力強いワインなので、シーフードはもちろんのこと、白身のお肉、またチーズと合わせてもオススメです。

 

 

赤ワインですと生産量が多いのはサンジョベーゼ種とモンテプルチャーノ種。これらをブレンドしたロッソ・ピチェーノ、あるいはDOCGにも認定されているロッソ・コーネロは日本でも見つけられると思いますが、私のオススメはラクリマ・ディ・モッロダルバ。州都アンコーナから内陸部へ15km程行ったところにある、モッロダルバ村。「イタリアの最も美しい村」の一つにも選ばれている可愛らしい村です。そんな小さな村で採れるラクリマ種。フルティーかつフローラルな香りがふわっと広がり、ボトルを開けただけだで幸せな気持ちになれます。赤ワインでもとても爽やかな品種なので、ハッピーアワーに軽くおつまみと、またはピクニックにもオススメできる一本です。