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『Nicoleのマルケお散歩Diary』Vol.3 イタリアの田舎でアグリツーリズモとグランピングのスローライフ体験

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Ciao a tutti! イタリアマルケ州からニコルです。
あっという間に年末が近づいてきましたね!皆様いかがお過ごしでしょうか? なんだか毎年クリスマスムードに入るのが早まっている気がするのは私だけでしょうか。

イタリアでは11月に入った途端、スーパーにパネットーネやパンドーロが並び始め、街中にイルミネーションが飾られます。私はのんびりとクリスマス準備を始めると共に、来年のツアーの新メニューを企画です。 一足お先に、全く新しいイタリア滞在の様子をお散歩しながらご紹介しますね!

 


YouTubeでNicoleのお散歩Diaryを配信中。Vol.1、Vol.2も観て下さいね。

 

スローライフを体験できるアグリツーリズモとは?

マルケならではのスローライフをご旅行でもお楽しみ頂けるよう私がオススメしているのはアグリツーリズモでのご宿泊です。

アグリツーリズモとは農業と観光業を掛け合わせた言葉(Agricolo + Turismo)で、農場に滞在できるのです。マルケの場合多くがオリーブオイルとワインを作っている農家で、家畜を飼っていたりもします。ホテルのように24時間フロントに人が立っていたり、ルームサービスが頼めるたりといった贅沢はありませんが、心地の良いベッド、バスルームは各部屋にありますし、お部屋そのものはホテルとほとんど変わらないです。自然豊かな田舎ならではの宿泊先ですよ。

 

 

朝起きるとお部屋からは鳥のさえずりが聞こえ、マルケ独特のなだらかに広がる丘が窓から眺められます。

秋から冬にかけては早朝に霧が出ることが多く、これもまたとても神秘的。旅行中でも早起きしたくなってしまうかも。夏の間はプールも楽しめます。

 

 

そしてアグリツーリズモの何よりの魅力は食事です。朝食からたっぷりとハムやチーズ、トーストからクロワッサンまで提供されます。淹れたてのカプチーノも忘れずに!レストランを併設しているので、ランチとディナーも楽しめます。

マンマが作ったかのような手打ちパスタ、通常のレストランではなかなかお目にかかることのできないレアなマルケの郷土料理が存分に楽しめます。ワインはもちろん農場で作ったもの。これこそまさにイタリアのプチ田舎体験だと思いませんか?

 

 

葡萄畑で星空を眺めながら眠りにつけるグランピング

そして2022年にアグリツーリズモと共にオススメしたいのがグランピングです。
世界中でグランピングは大ブームかと思いますが、ご存知でない方のために簡単に説明しますね。

グランピング(Glamping)とはGlamorousとCampingを掛け合わせた言葉で、ラグジャリーなキャンピングのことです。自分でテントを張って、焚き火を起こすことはないのでご安心下さい。マルケでのオススメグランピングサイトはなんとワイナリー内!はい、葡萄畑の中で寝れるのです!

 

 

今年の春にオープンしたばかりのグランピングサイト、La Bolla del Borgo(ラ・ボッラ・デル・ボルゴ)があるのはマルケ州アンコーナ県のコリナルドの村。

オーナーの女性達はコリナルド出身のルチアさんとソニアさん、とても明るいお二人です。ソニアさんは日本語が堪能なのですよ。同級生であった彼女らはたまたま二人のお子さんが同じクラスになったことから再会し、観光業に携わっていたルチアさんがグランピングサイトを始めたい夢をソニアさんに語ると「土地ならうちにあるわよ」と話が発展したそうです。と言いますのもソニアさんの旦那様はワイナリーの経営者なのです(Mencaroni Vini)。お二人が意気投合したことからLa Bolla del Borgoが生まれました。

 

 

Bollaとはイタリア語で泡、バブルのこと。というのもキャンプサイトの見た目が地面から浮かび上がった気泡のようだからです。

ワイナリーから出発して、葡萄畑の脇を2、3分歩くと現れるこちらのバブル。遠くから見ると宇宙船のようにも見えます。バブルの周りは葡萄畑だけでなく、サクランボの木とヘーゼルナッツの木に囲われています。春にはお花見気分が味わえますし、リスが周りを走り回ることがよくあるそう。

 

 

バブルに入るのには鍵付きのジッパーを開けます。最初に小さな玄関があり、二つ目のジッパーを潜るとメインのベットルームとなっています。このベッドルームがとても素敵なのですよ!お部屋の半分以上が透明な「窓」となっているので、すっぽりと葡萄畑に収まった中で眠りにつけます。鳥のさえずり、木々のざわめき、葡萄畑の中で目覚める朝。心身ともにリラックス出来ること間違えなし。イタリアならではのグランピングサイトですよ。

 

 

ベッドルームの奥にはもう一部屋あり、こちらは小さなお手洗いとなっており、シンクとコンポストトイレがあります。ポンプ式のシンクはお湯も出ます。トイレタリーにも非常にこだわっていて、地元のラベンダー畑から採れるオイルを使った全てオーガニックのものです。

また通常のお手洗いは(バブルのゲスト専用)ワイナリーに併設されており、こちらにはシャワーもあります。日本の温泉のように、お部屋に湯カゴがあるのでそちらを使用して、ワイナリーまでシャワーを浴びに行って下さいね。

 

 

バブルの脇を降りて行くとオリーブ畑を潜っていく散歩道が続きます。「立派なオリーブの木々だな」と思っていたら、ソニアさんが樹齢100年以上とおっしゃっていました。どおりで!オリーブ畑を抜けるとアドリア海も見渡せ、まさに絶景スポットです。記念撮影は私にお任せ下さいね。

 

 

バブルの基本宿泊プランは朝食のみ付いているのですが、私の行っているツアーでは夕食付きでご案内できます。マルケ産の生ハムやサラミ、チーズ、美味しいパンの入ったバスケットです。ワインはもちろんソニアさんの旦那様が造ったものをお楽しみ下さい。チェックインを済ませた後はバブルでごゆっくりとリラックス頂けます。

 

 

来年のバブルの営業期間は4月から9月の予定です。正式な日程は年内に私のWebサイトLU GIRETTUSNSにせますね。バブルは一つしかないのでお早めのご予約をお勧めいたします。ぜひ2022年はアグリツーリズモでの宿泊と合わせてマルケでグランピング、いかがでしょうか?

 

 

 

一度は飲んでみたい奇跡のスパークリングワイン – メトド・クラシコのヴェルディッキオ

葡萄畑のグランピングを楽しんだなら、ワイナリーも見学しなくてはもったいないですよね。

バブルの位置するコリナルドは、マルケを代表する土着品種の白ワイン、ヴェルディッキオの産地として有名です。ヴェルディッキオ、名前を耳にしたことある方多いのではないでしょうか?若いものは柑橘系の香りが漂い、熟成されていくとよりリッチな熟れたピーチやトロピカルフルーツの香りがします。またちょっぴりビターなアーモンドのような後味がするのがヴェルディッキオの特徴です。ミネラル感豊富で、酸味が強いことから長期熟成にも向いており、とてもポテンシャルの高い土着品種なのですよ。

 

 

そんな多種多様なヴェルディッキオ、ここメンカローニではスティルのヴェルディッキオだけでなく、スパークリングも造っていることで有名です。そしてただのスパークリングではなく、メトド・クラシコと呼べれる、瓶内二次発酵製法のもののみを造っています。

メトド・クラシコのヴェルディッキオは近年非常に人気を集めているのですが、メンカローニはマルケ内でも非常に珍しく一連の作業を全て自社で行っています。多くのワイナリーはベースとなるワインが出来た後、残りのプロセスは北イタリアへワインを送って大手のワイナリーで行うことが多いのですが、メトド・クラシコに魅了された旦那様のフェデリコは全ての作業を見守るため自分のワイナリーで瓶内二次発酵も行うのです。動瓶と呼ばれる、ボトル内に溜まったオリを瓶口に集めていく作業も機械を使わずに、毎日一つ、一つ、手で行なっています。セラー内を埋め尽くすボトル達は圧巻ですよ。

 

 

そんな愛情のこもった一本、ぜひ飲んでみたいと思いませんか? テイスティングは基本、スパークリング、スティルの白、赤となっていますが、スパークリング好きな方向けに水平(同じ年度の異なるワイン、メンカローニは4種類のスパークリングを造っています)垂直(同じワインの異なる年度)テイスティングのリクエストにも答えてくれます。まさにグランピングにふさわしいグラマラスな体験です。

 

 

 

まるでおとぎ話の世界。イタリアで最も美しい村 – コリナルド

最後にLa Bolla del Borgoが位置する、コリナルドの村の紹介です。コリナルドは人口5000人程の小さな村ですが、「イタリアの最も美しい村」 I Borghi Più Belli d’Italiaの一つに選べれています。

城壁を潜って旧市街に入ると、すぐに目に入るのがPiaggia(ピアッジャ)と呼ばれるおとぎ話に出てきそうな階段です。周りにはれんが造りの家が立っており、最近見つけたお気に入りのマルケ撮影スポットです。

 

 

また階段の途中には名物のPozzo della Polenta、「ポレンタの井戸」があります。伝説によると、農民の方がコーン粉を持って階段を上がっている途中、うっかりして袋を井戸に落としてしまい、袋を取り戻そうと井戸の中へ。それを見た周りの主婦達は「井戸の中でポレンタを独り占めして食べている!」と叫んだそう。ここから「ポレンタの井戸」の名が根付いたそうです。なんだかほっこりなお話ですよね。

 

 

マルケっ子の間ではコリナルドは「ロマンチックな村」として親しまれており、私が訪れた日も井戸の前でラブラブなカップルがセルフィーを撮っていました。また、郷土菓子を売っているベーカリーもあり、お散歩中に地元のマニアックなおやつが堪能できます。そしてコリナルド郊外にはラベンダー畑が広がることでも有名であり、初夏には美しく咲き誇るラベンダーも楽しめます。

 

 

グランピング、ワイナリー 、街散策と小さな村ながらも盛りだくさんのコリナルドです。来年はぜひ一緒にまわりましょう!マルケでお待ちしています。

 

 

 

 

『Nicoleのマルケお散歩Diary』

Vol.1 フェルモの街と暮らし
Vol.2 オーガニックワイナリーの葡萄収穫とドルチェ